青天にそびえる

 

佐賀県立点字図書館
館長  田中 真理

 

 

  

 比較的過ごしやすかった去年と比べ、今年はまさに猛暑と呼ぶにふさわしい気温が連日続いております。点字図書館利用者及びボランティア、ならびに点字図書館を支えていただいております皆さまには、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 今、点字図書館の新築工事は棟上げが終わり、天井を張り終えたところです。猛暑日の気温の中、大変な作業であると実感するとともに、新しい建物が出来上がっていく様子を見ると、ワクワクするような気持ちも湧き上がってきます。事故等のないよう祈りながら、今後も進捗状況を見守っていきたいと思います。
 この通信が皆様のお手元に届く頃は、東京オリンピック・パラリンピックの真っ只中でしょうか。緊急事態宣言の中での開催となり、開会式まであと一週間となった今でも、一体どのような大会となるのか見当もつきません。せめて参加する選手にとって有意義な大会になればと願うばかりです。
 子供の頃に水泳をやっていた名残で、競泳をテレビ観戦していると、ついつい熱が入ってしまいます。佐賀県からは、伊万里市出身の柳本幸之介選手が800メートルリレーの代表に選ばれました。まだ17歳の高校生、あまり考えすぎずにのびのびと泳いでほしいと思います。他にも、自転車女子トラックの小林優香選手、バドミントンの嘉村健士選手、テコンドーの濱田真由選手、セーリングの南里研二選手、女子バレーボールの古賀紗理那選手、車いすテニスの大谷桃子選手など、たくさんの佐賀出身・ゆかりの選手が出場予定です。テレビの前から全力で応援したいと思います。
そして、毎年開催しておりました「利用者及びボランティアとの読書会」、去年は残念ながらコロナウイルス感染拡大の影響で資料の配布のみとなりましたが、今年は12月5日(日)に開催する予定です。内容等、詳しくは次号でご紹介いたします。なお、直前の状況により内容を変更する可能性があります。

 先日、九州北部地方の梅雨明けが発表されました。今年の梅雨は期間が長かったそうですが、気象庁のサイトによると、佐賀県の降水量は平年の60%から90%程度と、少なめだったようです。雨の多かった地域では、浸水や土石流などの被害がありました。災害に見舞われた地域の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。これから台風の季節となりますが、どうか大きな災害にならないようにと空を眺める毎日です。

 


                                

 

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