ちょこっとひとこと

サピエ図書館システムサーバーを新しい機器に交換・移動で、この度は利用者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。(サピエ図書館とは、全国の会員施設、団体製作または所蔵する資料の目録ならびに点字、音声図書出版目録からなる点字図書や録音図書の全国最大の書誌データーベース(約89万件)として、広く活用されているシステムのことです。)
私自身、この情報ネットワークが構築される前に図書館に就職しました。私が入った頃は、利用者さんから電話で「○○さんの××ある?」とリクエストされるのですが、当館に所蔵しているものか、他館が所蔵しているのかわからないので、先輩に「この本、うちにありますか?」と尋ね、無いといわれたら目録が置いてある部屋に行き、数十冊ある分厚い国立国会図書館目録を1ページずつめくりながら目的の図書を探し、見つかったらファックス用紙にリクエストを書いて依頼する図書館に送り、それをリクエストの帳簿と貸出用の帳簿それぞれに手書きし、返却時はその帳簿に書いたタイトルを探しチェックするという何とも時間のかかるやり方で貸出・返却をしておりました。現在サピエ図書館を使用しているので書名・著者名を入れると蔵書しているか・いないのかすぐに、利用者さんやボランティアさんにお答えすることができます。リクエストも書誌を何度かクリックするとリクエストが完了し、貸出・返却もバーコードを「ピッ」とするだけです。今回、サピエ図書館停止ということで昔にタイムスリップして貸出等を行ってみて、今まで当たり前のように使っていたサピエ図書館システムのすごさが身に染みてわかりました。これからもサピエ図書館ほか、いろいろと環境は変わっていくと思いますが、読書が知識や、想像力を与えてくれることは未来においても変わることがないものだろうと思っております。ちなみに、サピエ図書館の「サピエ」とはラテン語のSapientia(知識)からきているそうです。



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