火事について

 

今年度は災害対応情報の提供をしていますが、今回は最も身近な火事を取り上げてみます。
大多数の火災は、次の原因が多いようです。冬季に使用するストーブやこたつ、タバコ、コンロやマッチ・ライター、電灯・電話等の配線機器です。また、火災の多い時期は、意外にも春先の3月が一番多く次に5月が多いようです。

火災が起きてしまった場合、自分だけで消そうとすると、逃げ遅れたり、通報が遅れて被害が拡大したりする可能性があります。まずは「火事だー!」と大声を出して周りに知らせ、もし消せるようだったら初期消火を行いましょう。もちろん、危ないと思ったら「逃げる」ことが一番です。大声を出すと、人は少し落ち着きます。

消火をする場合は、なるべく早めに消火器で消すのが一番。濡れタオルや鍋のふたをかぶせるという方法もありますが、実際、炎を目の前にすると冷静さを失い、うまくいくとは限りません。タオルの水が油の中に落ちれば爆発の恐れもありますし、鍋のふたが小さければ効果はありません。また、消火器がないからといって、マヨネーズなどの調味料をかけるのは絶対にNGです。少しでも危ないと思ったら無理をせず直ぐに避難を開始してください。

・持ち物にはこだわらず直ぐに避難しましょう。

・一度避難したら二度と戻らないようにしましょう。

・火災の出ている部屋の戸は閉めて逃げましょう。煙の流出を抑えられます。

・普段から家の二方向に避難できるよう計画を立てましょう。

・ハンカチやタオルなどを濡らして鼻と口を保護して逃げましょう。

・煙がたれ込めてきたら、姿勢を低くして逃げましょう。

・完全に煙にまかれたときなどは透明なビニール袋などに空気を入れてから被ると個人差はありますが1分ほど呼吸ができます。

どうしても避難できないときは入口の隙間に濡らした衣類やタオルなどを詰めて、窓から顔を出して救出を待ちましょう。このとき、大きな声を出して自分の存在を知らせましょう。


消火器について

消火器は特性により、いろいろな種別があります。一般家庭では、住宅用消火器をお勧めします。住宅用消火器には、紙や木材、布等が燃える「普通火災」のほか、天ぷら油で起こる「天ぷら油火災」、電気コード等で起こる「電気火災」等、適応する火災が絵で表示されていますので、適切なものを選ぶようにしましょう。
また、使用期限は、おおむね5年です。ご注意ください。買い替え前の消火器の処分は、購入したところでお問い合わせ下さい。
次に消火器を使用するときは、安全ピンを外し、ホースを火元に向けて、レバーを強く握って噴射します。是非1度手に取り、使い方をシミュレーションしておきましょう。





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