【耳より情報】

いつ起こるかわからない地震。「いつ来ても大丈夫!」と思える防災準備をしておくと何もないよりは安心して過ごすことができます。でも、何から揃えればいいのか、結局何もしないままになっている人も多いはず。そこで、気軽にまずは一歩踏み出せるよう、100円ショップで売っているおすすめ防災グッズ等をご紹介いたします。


【100円ショップで売っているおすすめ防災グッズ】

@ モバイルバッテリー
停電したり、災害が長引いたりしてもスマホを使えるようにモバイルバッテリーを準備しましょう。

A予備の乾電池
ランタンやライト、ラジオなどに使う乾電池は予備があると安心です。

Bランタン
災害には停電がおこります。ランタンを準備しましょう。

Cウォータータンク
水が出なくなることが想定されます。ウォータータンクに水をためておき、飲み水やトイレを流す水などに使います。

D非常食
おすすめの非常食は、水、お茶、アルファ化米(乾燥米飯)、フリーズドライスープ、
缶パン(パンの缶詰)、煮魚やフルーツなどの缶詰、お菓子などです。非常食については、100円ショップ以外にもスーパー、ホームセンター、コンビニ、インターネットでも売られています。

E防犯ブザー
もしどこかに閉じ込められてしまったとき、けがして動けないときなどに持っていると安心です。

F圧縮タオル
広げるとタオルになるタブレット型圧縮タオルはひとつあると便利です。

Gウェットティッシュ
非常時でシャワーが使えないときなど、体をふいたりできるので清潔に保つことができます。

H紙皿 ・紙コップ
非常時には水を無駄遣いしないように使い捨ての食器で食事をとるのがおすすめ。

I携帯トイレ
非常時にはトイレが使えないことも想定されます。
家族分備えておきましょう。]

J給水バッグ
給水車から自宅まで大量の水の運搬にとても便利です。




【映画『瞽女 GOZE』についてのご紹介】

三味線を奏で、語り物などを歌いながら、各地を門付けして歩く、盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)。映画『瞽女 GOZE』は、国の無形文化財保持者でもある最後の瞽女と呼ばれた故・小林ハルさんの半生を描いた人間ドラマです。生後3カ月で失明したハルさんは2歳の時に父と死別し、盲目のために7歳で瞽女になります。ハルさんが瞽女になると、それまではやさしかった母のトメさんは、心を鬼にしてハルさんを厳しくしつけます。それは、母親が子を思う愛情の深さゆえでした。そんな母親のやさしさに気づかぬまま、ハルさんは8歳でフジ親方とともに初めての巡業の旅に出ます。瞽女として過酷な人生を歩んだハルさんは、意地悪なフジ親方からは瞽女として生き抜く力を、サワ親方からは瞽女の心を授かり、一人前の瞽女として成長していきます。国民的美少女コンテスト出身の吉本実憂さんが成年期のハル役で主演を務めた映画で、監督は劇場版「名探偵コナン」シリーズのエンディング実写パートなどを手がけた瀧澤正治さんです。

 新潟県では今年の8月8日から映画『瞽女 GOZE』の一般公開が始まりました。映画の構想から完成まで17年を費やしたと言う瀧澤監督はロケ地探しに新潟県内を奔走しました。新潟県上越市で開かれた盲目の女性旅芸人「瞽女」の歴史や魅力を学ぶ座談会のなかでは、瀧澤監督は「ハンディがあっても前向きに生きた姿に力をもらえる」と語りました。新潟県内各地で撮影され、すでに映画自体は完成していましたが、新型コロナウイルスの影響で公開が遅れていました。ハルさんが晩年を過ごし、映画のロケ地にもなった新潟県胎内市内でも特別上映会は開かれ、上映後、会場内は、壮絶な人生を力強く生きたハルさんの姿に来場者のすすり泣く声がやまなかったそうです。ハルさんの生き方に打たれた瀧澤監督の17年越しの思いが作品には込められており、母と子の愛情が映画のテーマになっています。

佐賀市のシエターシエマ等、佐賀県内の映画館で今後映画『瞽女 GOZE』が公開されるかどうかはまだ分かっていません。今のところ、公開予定はないようです。もし今後、佐賀県内でも公開されることがありましたら、その時はぜひ映画館へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。県内でも、今後、この映画が上映されるといいですね。




【関連書籍のご紹介】

  最後の瞽女と呼ばれた故・小林ハルさんや、瞽女について書かれた書籍を紹介します。
   点訳・音訳された作品もありますので、貸出ご希望の方は、当館までお問合せください。

1. 川野楠己著『瞽女キクイとハル 強く生きた盲女性たち』
視覚障害を持ちながら厳しい修行を続け、芸の世界に生きてきた代表的な2人の生涯に光をあてて、伝統を守り受け継ぐ人々を描く。第51回点字毎日文化賞の著者による渾身のメッセージ。

2. 小林ハル、川野楠己 共著『小林ハル光を求めた一〇五歳 最後の瞽女』
視覚に障害を持ちながら厳しい修行を続け、己を殺して芸の世界に生きてきた瞽女たち。日本の芸能の原点がそこにある。「最後の瞽女」と言われた小林ハルの105年の生涯を描く。

3. 本間章子著『小林ハル盲目の旅人』
未だ差別の残る明治に盲目として生まれた小林ハル。祖母や祖父に厳しく躾られやがて瞽女となり、数多くの過酷な運命に翻弄されながらも唄い続け、人間国宝となった彼女の人生記。
     

4. 桐生清次著『最後の瞽女 小林ハルの人生』
差別に耐えながら、生きるために唄い続けた人間国宝・小林ハル。盲目の旅芸人の過酷な生涯を綴ったノンフィクション。「次の世は虫になっても」の改題。

5. 岩井志麻子著『瞽女の啼く家』
明治の御世、岡山県の村落に、盲目の女達が暮らす屋敷があった。いつしか不吉な影が屋敷を覆い始め、「それ」は姿を現した…。妖しく幻想的な長編小説。『小説すばる』に掲載されたものを加筆訂正して単行本化。





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