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2015年7月に佐賀市の三重津海軍所跡など8県23施設からなる「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界文化遺産登録が決まりました。この時代に産業革命にかかわった佐賀にまつわる人物の小説を集めてみました。

 

1.火城

高橋 克彦

点字8巻・デイジー1枚・カセットテープ8巻
時は幕末。開明派の藩主・鍋島閑叟の下で「技術立国」を目指した佐賀藩は、ヨーロッパ産業革命の原動力となった蒸気機関の国産化を目論んでいた。中心となって奔走したのは佐野常民。類稀な行動力と、意外や涙で人心を動かす熱血漢であった。のちに日本赤十字社を設立することになる、熱き男の半生を描いた歴史長篇。

2.アームストロング砲

司馬 遼太郎

点字5巻・デイジー1枚・カセットテープ9巻
幕末随一の文明藩、佐賀藩の鍋島閑叟は、若い秀才たちに極端な勉学を強いた。近習秀島藤之助は、世界最新の高性能大砲の製造を命じられ、頭脳の限り努力する。酷使された才能は弊れたが、完成したアームストロング砲は、彰義隊を壊滅させ、新時代を開いた。風雲の中に躍動する男たちを描く、傑作9編を収録。

3.小説田中久重

童門 冬二

点字4巻・デイジー1枚・カセットテープ6巻
からくり人形から蒸気船、銃砲、電信機まで。維新回天を支え、モノづくりに命をかけた「東芝の父」の波瀾万丈人生。幕末期に登場した天才技術者・田中久重の生涯に光を当て、フロンティア・スピリットとは何かを見つめ直す。

4.黒鉄の志士たち

植松 三十里

点字5巻・デイジー1枚・カセットテープ7巻
幕末佐賀・鍋島藩は、オランダ渡りの一冊の専門書だけで反射炉を建設、鉄を作り大砲を製造しようとした…。佐賀藩主・鍋島直正と男たちの苦闘の物語。

5.栄城


織田 五十ニ
点字本なし・デイジー1枚・カセットテープ10巻
鍋島直正を巡る人脈の中でも、江藤新平、大隈重信、副島種臣、相良知安(ちあん)にスポットを当て、明治維新期に佐賀藩はどう動いたのかを、著者独自の視点から著している。

おまけの お薦めの本 もう一冊
下村淳史著「闇に香る嘘」。サピエでは、点字本6巻、デイジー及びテキストデイジーがあり、それぞれダウンロードもできます。
平成26年8月発行なので、もう読んだという方もいらっしゃるかと思いますが、ご紹介いたします。内容は、27年間兄だと信じていた男は偽物なのではないか? 次々と届く点字の暗号に隠された謎は? 全盲の主人公が兄の正体に迫るべく真相を追う。第60回江戸川乱歩賞受賞。



 


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