センター通信

ちょこっとひとこと

筋力アップ

何もしないと筋肉量は、40代で若い時の70パーセントにダウンします。筋肉、骨、関節などの運動機能が低下すると、その影響は全身に及びます。

まずは、筋力チェックをしてみましょう。
イスに座ったり、立ったり繰り返すだけです。座って立つ動作を30秒行い、その回数によって筋力を測定します。

① 胸の前で腕を組み、背筋を伸ばしてイスに座ります。腕を組んだ状態で、腕の反動を使わずに動作を行います。
② 立ち上がり、ヒザ・腰を伸ばし真っ直ぐな姿勢を作ります。
ヒザ・腰・背中が伸びていない場合は、NGです。①②の動作を繰り返します。すばやく行いましょう。30秒のうちに20回以下だったら、筋力低下のようです。危ないと思われる方はテーブルに手を添えるなど、くれぐれも用心して行って下さい。

筋力低下が心配な方にはスロー筋トレをお勧めします。いわゆるスクワットです。

① 足を肩幅に広げる。
② 腕は前に伸ばす。
③ 椅子に腰掛けた姿勢をイメージ、30秒かけて膝が90度になるまで腰を落とす(膝がつま先から出ない)。
④ 30秒かけてゆっくり戻す。膝を伸ばしきらずに、2~3回続ける。
ワンポイントアドバイス 腰を反らさず、前屈みにならない。呼吸は止めない。腹筋と背筋意識する。

やっぱり今年は運動をしなくちゃいけないかな、と思われた方に入門編をご紹介します。

1.『70歳、医師の僕がたどり着いた鎌田式(かまたしき)「スクワット」と「かかと落とし」』鎌田實著 

デイジー版があり、点字版は着手中です。

2.「実はスゴイ!大人のラジオ体操」「もっとスゴイ!大人のラジオ体操」中村格子著 

たった3分で全身運動ができる、おなじみのラジオ体操の理論を理解し、動きをマスターしましょう。2タイトル、いずれも点字版音声版があります。

文学賞について

年間を通して、様々な文学賞が発表されます。基準がまちまちなので、表現するのは非常にむずかしいのですが、ご参考になればと思い、取り上げてみました。

とても有名な「芥川賞」は、純文学の短・中編で、デビュー作で受賞も可能ですが、一発屋的なところもあります。

「直木賞」は、エンターテインメント(大衆文芸)小説を対象にしていることに加え、その作家が受賞後も活躍を続けられるかどうかまで考慮して選考されるため、受賞後に消えていく作家も少なく、長く活躍されている作家さんが多いようです。

「本屋大賞」は、本が一番売れる賞です。数人の大御所作家が選定するのではなく、一般消費者に近い全国の書店員の投票にて受賞作が決まります。他の賞と違って何回も受賞できます。

「吉川英治文学賞」 は、エンターテインメント系の文学賞の中で栄えあるもののようです。ベテラン作家に対する功労賞の意味合いが強いですが、賞はあくまで作品自体に贈られます。純文学では野間文芸賞や谷崎潤一郎賞、読売文学賞のようです。

対象の条件は同じではありませんが、文芸春秋社の「直木賞」に対し、新潮社の「山本周五郎賞」、集英社の「柴田錬三郎賞」があります。ちなみに賞金が最も高い文学賞は、「このミステリーがすごい!」で、大賞は1,200万円の賞金が贈呈されます。

2021年に発表された主な受賞作を掲載します。ほとんど点字及びデイジー図書で製作されています。読み落としがありましたら是非読んでみて下さい。また今年も沢山の本が出版されると思いますので、どんどんリクエストをお待ちしています。

  1. 2021年上期芥川賞 「貝に続く場所にて」石沢麻衣著
  2. 2021年上期芥川賞 「彼岸花が咲く島」李琴峰著
  3. 2021年上期直木賞・山本周五郎賞  「テスカトリポカ」 佐藤 究著(現在点字のみ製作)
  4. 2021年上期直木賞  「星落ちて、なお」 澤田瞳子著
  5. 本屋大賞「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ著
  6. 吉川英治賞  「風よあらしよ」 村山由佳著
  7. 野間文芸賞  「小箱」 小川洋子著
  8. 柴田錬三郎賞 「類」朝井まかて著
  9. 谷崎潤一郎賞 「アンソーシャル ディスタンス」金原ひとみ著(現在デイジーのみ製作)