センター通信
ごあいさつ
炎暑の手触り
佐賀県立視覚障害者情報・交流センター
センター長 田中 真理
「あい さが」利用者及びボランティア、ならびに「あい さが」を支えていただいております皆さまには、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
梅雨があっという間に過ぎ去り、今年はまさに酷暑と呼ぶにふさわしい気温の日々となっております。7月1日には今年初の37度を観測したと発表されました。昨年が比較的落ち着いた暑さだったせいか、今年は特に身体に堪えるような気がしています。
調べてみたところ、佐賀では最高気温39度を観測したことが過去に3回ほどあるそうで、3回とも1994年の7月でした。この年は記録的な猛暑と呼ばれ、全国各地で最高気温を更新、猛暑日の連続記録を更新するなどし、渇水となりました。福岡県や四国、中国地方の断水や水不足を覚えておられる方も多いかもしれません。特に福岡県の断水は、当時毎日のように報道されていたことを思い出しました。
1993年の冷夏から一転しての94年の猛暑とのことで、去年今年と似た状況なのですが、猛暑はともかく渇水は避けたいところです。しかし、嘉瀬川ダムの貯水率を見ると……。本当に、94年の二の舞にならないよう祈るばかりです。
さて、先日神奈川県の鶴見大学から、元木章博文学部教授が当センターを見学に来られました。元木教授は情報保障の一環としての立体模型や触地図の研究プロジェクトに参加されているそうで、3Dプリンターで出力した立体模型を持参していただき、当事者の職員と共に色々と触ったりお話をうかがうことができました。東京タワー、エッフェル塔、東京スカイツリーの模型は高さの比較ができるように縮尺を揃えてあるとのことで、触っても勿論ですが、目で見ても大変興味深いものでした。海外の建造物より日本の建造物の方が角ばっていてわかりやすいと言われた、人物の模型は違いがわかりにくくて不評など、元木先生がこれまで聞いた当事者の感想も、大変興味深いものでした。
こういうものを模型にしてほしい、という要望があれば教えてほしいとのことですので、こんな立体模型があったら触ってみたい等のリクエストがある場合は、当センターまでご連絡ください。元木先生にお伝えしたいと思います。ちなみに、ムツゴロウとバルーンはお願いしてみました。いただいた立体模型などはセンターに置いてありますので、触ってみたいという方はお問い合わせください。
この通信がお手元に届くまでに、どのくらい猛暑日があるでしょうか。マスクの着用や換気などで、熱中症のリスクが増大しているとのこと、冷房や水分補給などを忘れずに、職員一同、何とか暑さを乗り切りたいと思います。皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。