センター通信

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昨年の東京パラリンピックで金メダルを獲得した木村敬一さんの著書「闇を泳ぐ 全盲スイマー 自分を超えて世界に挑む」が昨年8月に出版されました。2歳で失明し小学4年から水泳を始め2008年北京大会でパラデビュー、18年からアメリカに練習拠点を移した木村さんが、東京パラ前に書き上げた初の自伝です。新型コロナの感染拡大で練習拠点が閉鎖し日本へ帰国。パラリンピックの延期が決まり、滋賀県の実家で自粛生活を送る中で、スポーツの持つ意味やアスリートの価値について考えざるを得なかった。けれども、自分の人生を整理し振り返る時間にもなった。アメリカでの生活をSNSで発信するうちに、自分のことを多くの人に知ってもらいたいと思うようになり、自伝の執筆を決意した。夜中に寄宿舎を抜け出した中高時代、飲み会でお酒を飲まされた大学時代、恋人との淡い記憶、選手としての成功と失敗……。「金」に至る半生が赤裸々につづられています。サピエに点字、音声デイジーがあります。