センター通信
ごあいさつ
秋のまつり
佐賀県立視覚障害者情報・交流センター
センター長 田中真理
「あい さが」利用者及びボランティア、ならびに「あい さが」を支えていただいております皆さまには、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今年は3年ぶりにバルーンフェスタが有観客での開催となりました。朝の空を飛ぶバルーンをワクワクした気持ちで眺めたり、すっかり忘れていた道路の渋滞にうっかりはまったり、唐津くんちも無事に開催されたとのニュースを見たり、出勤中についつい空を見上げてしまったり、そうそう佐賀の秋はこういう季節だった、と実感する日々です。皆様にも、それぞれ楽しめる秋が有られることと思います。
去る11月3日、当センターにて「あいさが あすなろフェスタ」を開催いたしました。職員による図書資料の紹介コーナーや点字体験のほか、株式会社シグマさんのスマートホーム体験、メガネのヨネザワさんによる日常生活用具等の展示相談、佐賀農業高校の生徒さんによるオカリナ演奏と体験、県内の就労継続施設(ボルガ・ohana・佐賀県立盲学校)の販売ブース、佐賀県県民協働課による「さがすたいる」ブース、そして鶴見大学の元木章博先生と助手の方にご協力いただき、3D模型を使った触る博物館や講演などが行われました。
この3D模型は、独立行政法人大学入試センター研究開発部の南谷和範教授を中心とした研究プロジェクト「『誰もが知りたいもの、必要なものを自由に手に入れ、触れられる社会』の創成に向けた3Dモデル提供体制の開発と実装」に提供していただきました。日本や世界の建造物、自然物や地図など、やはり触ってみないとわからないこともあり、また実際には触れないものを触ってみる事ができるというのは、とても興味深い経験でした。まさかカエンタケ(猛毒)やムツゴロウ(生き物)の形を確かめることができるとは……。
あすなろフェスタで展示していた3D模型は、ご厚意で寄贈していただきました。館内に展示してありますので、興味のある方はセンターにお問い合わせください。
あすなろフェスタは、たくさんの方にセンターを訪れていただき、センターや視覚障害について知っていただき、そして楽しんでいただきたいとの思いで始めたイベントでした。初めての開催ということで、準備の不足等、反省点も多くありましたが、たくさんの方にご来場いただき、無事に終えられたことにまずは安堵しているところです。ご参加くださった事業者の皆様、ご協力いただいたボランティアの皆様、近隣住民の皆様、どうもありがとうございました。
来年以降、今回の反省点を生かし、更に楽しいイベントにしていければと思います。どうそよろしくお願いいたします。