センター通信
ごあいさつ
緑の行方
佐賀県立視覚障害者情報・交流センター
センター長 田中真理
「あい さが」利用者及びボランティア、ならびに「あい さが」を支えていただいております皆さまには、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
前回の通信にも書きましたが、今年の夏は大変厳しい暑さでした。9月になりましたが、予報ではもう少し残暑が続くとか。夜には虫の声も感じられるようになりましたが、本格的な秋の訪れはもうしばらく先かもしれません。
さて、以前は図書館の玄関横にあった庭は、現在はセンターの北側に裏庭として広がっています。ここには芝生といくつかの植栽が植わっています。
一番大きいのが、クロガネモチ。常緑樹で、冬に赤い実をたくさんつけます。まだ枝がそれほど張り出していませんが、実がつけば鳥がやってくるとのことなので、楽しみに待ちたいと思います。
次にイロハモミジが二本。まだ幹は細いですが、暑さに負けず葉っぱがたくさんついているので、これから美しく紅葉してくれるのではないかと期待しています。
続いて、ナツツバキが二本。6月ごろに小さな白い花を咲かせてくれていました。それからヤブツバキが一本。丈はまだ2mくらいですが、冬に何色の花が咲くのか楽しみです。ヤブツバキの周りにはオカメザサが囲むように植えられていて、傍に小さなアセビが二本と、シャクナゲが一本植わっています。足元には芝生と、フェンスの周りにはヤブコウジが沢山植えられています。
色々と楽しみな庭ですが、目下の問題は雑草対策です。植栽したばかりの柔らかい土なので雑草が生える生える……。春先は頑張って抜いたりもしていましたが、夏になりあっという間に雑草が生い茂ってしまいました。背丈の低いヤブコウジはおろか、オカメザサさえ見えなくなるほどの勢いです。これはとても職員では手に負えないため、業者に依頼しました。これで一安心!
……なのですが、調べてみるとナツツバキは乾燥に弱い、ヤブコウジは直射日光に弱い、というかむしろ日陰で育てないと枯れやすいとのこと。雑草を全部抜いてしまうのは、かえって彼らを弱らせてしまうのか、いやでも姿が見えないくらいはびこってるし、見栄えが悪いし、でも暑さでナツツバキの葉っぱが全部落ちちゃって、これ以上乾燥するのは……下草があった方が……でも藪になるのは……、庭を眺めてはウダウダ考えてしまいます。
どちらが正しいなんてわかりようがないとはこのことか、としみじみ。庭一つで大げさでしょうか? それとも真理は身近なところから、と教訓にすべきでしょうか。
植栽の様子が気になった方は、「庭はどうなった?」とセンターにお尋ねください。雑草はどうなった? ヤブコウジは? 椿の花は何色?(これは咲いてみないとわかりませんが) ちなみにアセビの花の色は白、シャクナゲの花はピンクでした。
興味のある方は来館して確かめていただくのも歓迎です。お待ちしております。