センター通信

新入図書だより

 ※貸出期限は4週間です。新刊は貸出希望が集中しますので、お早めにご返却お願いします。

点字図書

書名・著者名・巻数・製作館・内容の順にご紹介します。製作館名のない点訳者名のみの図書は、当センターが製作した図書です。今号のご紹介は、12タイトルです。

哲学

1.一生感動一生青春 相田 みつを著 全1巻 梅﨑 由紀子点訳

筆を持つたびにわたしは 人間としての自分の至らなさを悟ります(本文より)真摯に自分をみつめることばの裏側を支えたのは、学び続けた仏教の心だった。人生の真髄をすっとしみこむようなやさしい文章で綴ったエッセイと書の数数は、わたしたちの前に続く道のりをそっと照らす、ことばの道標となることでしょう。書籍未収録作品を加えた、オリジナル編集でおくる「相田みつを ザ・ベスト」シリーズ!

2.ブッダのおしえ -「お経」のことば- 仏教伝道協会編 全1巻 国際視覚障害者援護協会

『仏教聖典』の中から抜粋。ブッダのおしえを凝縮した冊子。

歴史

3.からつ塾 -わたしたちの町でより高い知を求めて十六年-  からつ塾運営委員会編著 

全5巻 小島 肇点訳

からつ塾は、佐賀県唐津市で開講されている民間塾です。あらゆる分野をテーマに、「生きた学問」を多くの人に提供することを目標に活動しています。2004年以来16年間にわたり、多くの方に支えられ、今日に至るからつ塾の活動をまとめた書籍です。

自然科学

4.養老先生、再び病院へ行く  養老孟司、中川恵一共著 全2巻 小栗 玲子点訳

医療、健康法、老い、加齢との賢いつきあい方、そして死…。大病から復活し、再診のために1年3カ月ぶりに東大病院を訪れた養老先生と、教え子の中川先生が語る。阿川佐和子との鼎談も収録する。

産業

5.有明干拓社会の形成 -入植者たちの戦後史- 佐賀学ブックレット 3 

鬼嶋 淳、藤永 豪共著 全3巻 吉田 克子点訳

有明干拓地はいつ創り出され、そこではどのような暮らしが営まれてきたのか。文字史料、写真、体験談、聞き取り調査など、入植者のその時々の「声」を広く集め、有明干拓社会の形成を明らかにする。

 

言語

6.知らなかった!日本語の歴史 浅川哲也著 全4巻 小島 肇点訳

日本語はなぜ変化してきたのか? 五十音図のすき間には何があるのか? 「ら抜きことば」はこのままで良いのか? 現代日本語の疑問の数々を歴史的に解明する。 

文学

7.花下に舞う -弥勒シリーズ 10- あさのあつこ著 全5巻 日吉 照彦点訳

口入屋の主夫婦が惨殺された。北町奉行所定町廻り同心の木暮信二郎は、岡っ引きの伊佐治に命じて事件の謎を追わせる。すると、小間物問屋の主・清之介の周囲に繋がりが。浮かんでくる事実の裏にまたも意外な真相が…。長編時代小説。

8.羊をめぐる冒険 上 村上春樹著 全3巻 馬渡 陽子点訳

あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい鼠の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。

9.羊をめぐる冒険 下 村上春樹著 全3巻 馬渡 陽子点訳

美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという1頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春3部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。

10.秘命課長 獣たちの野望  南里 征典著  全4巻 内川 美和子点訳

極上の名器三段締め女を探せ。何者かに射殺された建設業界のドン、兵堂が残したダイイング・メッセージ。犯人の狙いは一千億円の隠し財産か。犯人捜しと財産争奪の秘命を受けた戦略情報課長・日高竜介は、美女から美女へ日夜秘技を挑む。性の罠と欲望が渦巻く官能サスペンス。

11.吉原おんな市場 南原幹雄著 全5巻 日吉 照彦点訳

吉原の創設に奔走した甚右衛門が宿敵の凶刃に倒れた。父の遺志を継いだ甚平の前に現れる商売敵の女歌舞伎、湯女風呂。そして次々に出される幕府の禁令。苦難に耐え、色里繁栄の礎を築いた男の闘いと、そこに息づく美女たちの匂いたつ官能長篇時代小説!

12.夜の調査員 阿部牧郎著 全6巻 池田 さえ子点訳

ワールドスポーツ紙の巨人軍担当記者の篠田洋平は、今年も巨人の宮崎キャンプの取材に赴いた。2月のある日、野球賭博の地下組織が女を派遣してジャイアンツの選手たちを骨抜きにする計画があることを知らされる。部長とキャップから真相究明を命じられた篠田は、人気選手に群がるピチピチ・ギャルの間に分け入り、体を張って選手の性の防波堤となる。痛快社会派ロマン・エロチカ。官能小説。

児童点字図書

書名・著者名・巻数・製作館・内容の順にご紹介します。今号のご紹介は、6タイトルです。

文学

1.お江戸豆吉 1 -けんか餅- 桐生 環著 全2巻 日本ライトハウス

火事とけんかは江戸の華。菓子屋の奉公人豆吉と、けんかっ早いけれど人情には熱い若旦那が巻き起こす、粋でいなせなお江戸物語。けんかにふりまわされる少年豆吉の運命は…。「豆吉のお江戸豆ちしき」も収録。

2.お江戸豆吉 2 -のろいまんじゅう- 桐生 環著 全2巻 日本ライトハウス

柳の下から、若旦那と豆吉の菓子屋をじっと見つめる謎の男。ある日まんじゅうを見るなり「のろいまんじゅうだ」と叫んで倒れてしまった。その日から店には不穏なうわさが。「のろいまんじゅう」の意味とは。そして豆吉と若旦那はこの問題を解決できるのか。お江戸豆吉シリーズ第2弾。

3.クマが出た! 助けてベアドッグ -クマ対策犬のすごい能力- 太田 京子著 全2巻

日本ライトハウス

「ベアドッグ」とは、クマのにおいや気配を感じ取り、ハンドラーに知らせるため、特別な訓練を受けたクマ対策をする職業犬。人家などに近づく「迷えるクマ」を、人もクマも傷つけることなく森の奥へと追い返す、ベアドッグとハンドラーの取り組みを追う。ツキノワグマ保護管理を行う、軽井沢のNPO法人ピッキオを長期にわたり取材。人も、クマも助けたい! 人とクマ共存のための職業犬「ベアドッグ」の活躍を描くノンフィクション。 

4.西遊記 15 名の巻 -斉藤洋の西遊記シリーズ 15 - 斉藤 洋著  全2巻  

日本ライトハウス

孫悟空は、八百獅駝嶺にやってきた。山中の洞窟には、神通力をもつ三匹の魔王がいるという。魔王たちは、たくさんの妖怪たちを従え、旅人をとらえて食っているらしい。悟空は、一行のゆくてに立ちはだかる三魔王の正体をつきとめようと、獅駝祠の奥深くへと乗り込んでいった。そこで待っていたのは・・・。

5.しんぱいせんせい  北川 チハル著 全1巻  日本ライトハウス

たつやの担任の先生は、新米教師のしんぺい先生。「大丈夫かいなあ」が口癖の大の心配性。たつやは密かにしんぱいせんせいと名付けた。しゃべらないたつやをいつも先生は心配そうに見守る。その視線をたつやは息苦しく感じていた。そんなある日、遠足で訪れた動物園でしんぱい先生の大失敗が元になって、たつやの心が大きく動いた。 先生、そんなに心配ばかりしないでええんやで。「大丈夫かいなあ」はもういらん。 新1年生と新米教師が互いに成長する姿を爽やかに描きます。新学期、遠足シーズンに最適な1冊。

6.ようせいのゆりかご -せかいのどうわシリーズ- ルース・エインズワース著  河本 祥子訳全1巻 日本ライトハウス

 妖精の赤ちゃんのゆりかごを編むクモ、宝物さがしをする小人、など現実と空想の境界を自由にとびこえる、子どもたちが出会う小さい不思議なひとたちのお話を、丹念に描く。イギリスの幼年童話の傑作。

デイジー図書

書名・著者名・時間・製作館・内容の順にご紹介します。製作館名のない音訳者名のみの図書は、当センターが製作した図書です。今号のご紹介は、11タイトルです。

芸術

1.フクロウと幸吉 -吉田絃二郎 絵本シリーズ 1- 吉田 絃二郎原作 喜多 秀哉脚色 

宇木 真紀挿絵 神埼情報館 吉田絃二郎顕彰会監修 28分 高平 惠子音訳

山の上の家には幸吉とおじいさんが二人で住んでいました。貧しかった幸吉は、学校から帰ると夜遅くまでおじいさんと二人で藁を打ち、むしろや縄、わらじをつくり、それを町に売りに行って少しのお金をもらうのですが、貧しい幸吉の姿を見て誰も優しい言葉をかけてくれません。幸吉はみんなから「親のいない貧しい子」と意地悪い目で見られていると思っていました。

2.権平とシギ -吉田絃二郎絵本シリーズ 2- 吉田 絃二郎原作 喜多 秀哉脚色    

宇木 真紀挿絵 神埼情報館 吉田絃二郎顕彰会監修 22分 高平 惠子音訳

権平さんは鉄砲の名人で、秋から冬のあいだは、猪や熊を撃っては山から山を歩きました。しかし権平さんはぜったいに、かわいそうな鳥やうさぎなどは撃ちませんでした。ある日、いつものように鉄砲をかついで山を歩いていると、3度も熊に出会いましたが3回とも外れてしまいました。近くの村で1番の名人だといわれていた権平さんでしたが、どうしたことでしょう。

3.山の学校 -吉田絃二郎 絵本シリーズ 3-  吉田 絃二郎原作 喜多 秀哉脚色    

宇木 真紀挿絵 神埼情報館 吉田絃二郎顕彰会監修 19分 高平 惠子音訳

お山の学校には、よだ先生と生徒がみんなで18人しかいませんでした。よだ先生は、お天気のいい日には黒板をカラマツの木の下に運び出して、お稽古を始めました。よだ先生にとって今年は楽しい秋になりました。それは20年ぶりにフロックコートを買うことができたからです。よだ先生は新しいフロックコートを着て、話をすることが1番の幸せでした。

4.日本バッティングセンター考  カルロス 矢吹著  6時間4分 林田 ヨシ子音訳

国民的スポーツ・野球を、ロードサイドから、繁華街のどん詰まりから支えてきた謎多き娯楽施設、バッティングセンター。北海道・網走からタイ・バンコクまでのバッティングセンターを訪ね歩き、そのオーナーとともに紹介する。    

文学

5.アテルイの遺刀 -秘闘秘録新三郎&魁 5- 中谷 航太郎著 9時間17分 

江﨑 順子音訳

山の一族と二手に別れた新三郎&魁は、秘宝「覇王のギヤマン」を手に入れた。しかし新たな追っ手の匂いを嗅ぎ付け、箱根の砦で迎え撃つ。一方、カムイの導きにより、北へ向かったオババと沙伎は仙台を過ぎ、さらに旅を続ける。

6.後宮の巫女嫁 -白虎の時を超えた寵愛- 忍丸著 10時間51分  田口 慶子音訳

額に痣のある蘭花は、妹に虐げられ、家に居場所はない。後宮勤めを始め、下女として出席した守護神・白虎の巫女花嫁を選ぶ儀式で、なぜか花嫁に指名されて…!?それは、千年の時を超えて再び結ばれた、運命の糸だった。

7.幸福とは何ぞや 増補新版 佐藤 愛子著 2時間33分 中村 良子音訳

過去のインタビュー記事から抜粋した箴言を「人生最後の修行」「いい時も悪い時も」「どん底をくぐり抜けると」などに分けて紹介。前著から「すべてよしとはしない」を除き、「痛快問答どんな状態が幸せか」を加えた増補新版。

8.辰之介虎殺剣 -十二支組秘命帖- 聖 竜人著 6時間37分 小池 純子音訳

不忍池の出会い茶屋に入りびたる自堕落な侍、祝辰之介は、遊び人風の見かけとはことなり、隠密組織「十二支組」の一員である。十二支組は、将軍・吉宗直々の命によって動き、属する隠密たちには、ひとりひとりに干支の呼び名が与えられていた。数年前、ある商家が賊に襲われ、金品とともに、書き付けが盗まれる。探索を恐れた賊はそのまま行方をくらましたものの、その書き付けこそが、次期将軍候補の鍵となる重要な証「三日月」であった。賊がふたたび江戸に現れたという噂を聞きつけ、さっそく十二支組が動き出す。しかし一方で、先の政争に敗れた「尾張の虎」こと守屋甚八郎も、三日月奪還の機会を、虎視眈々と狙っていた…。

9.短篇七芒星 舞城 王太郎著 5時間58分 西川 澄子音訳

時々弾が消えるマークスマン、積乱雲と呼ばれた女の子、厄介な石にも優しくしたい男の子…。「奏雨」「狙撃」「落下」「雷撃」など、不可思議な魅力が響き合う全7篇を収録した短篇集。

10.清算 長編警察小説 -横浜狼犬 4- 森 詠著 25時間42分 山口 久美子音訳

南北和解を阻止すべく、北の守旧派が送り込んだ最強の刺客「サウラビ」。暴走するサウラビの知られざる過去に、横浜中央署刑事海道は戦慄する。半島と日本を結ぶ「清算」されざる闇を描く。長編警察小説。

11.中川李枝子 -本と子どもが教えてくれたこと- 中川 李枝子著 渡辺 尚子編・構成

3時間6分 外尾 里子音訳

子どもはいつでも全力投球。お話の主人公になれるほど、とびっきり個性的! 保育士経験から「ぐりとぐら」「いやいやえん」を生み出した児童文学作家が本と子どもとの出会いを語る。人生の先輩による語りおろし自伝シリーズ。 

マルチメディアデイジー図書

書名・著者名・時間・製作館・内容の順にご紹介します。今号のご紹介は、5タイトルです。

1.ヘンとふつう  哲学のおやつ -10代からの考えるレッスン-

ブリジット・ラベ、デュポン・ブリエ 共著 西川 葉澄訳 2時間25分 日本ライトハウス

おやつを食べるように気軽に楽しく、哲学にふれてみませんか? 身近な例を用いて「ヘン」と「ふつう」について考えます。すぐに答えの出る問いではないけれど、今だからこそ考えたいテーマです。

2.うつくしいとみにくい 哲学のおやつ -10代からの考えるレッスン-

ブリジット・ラベ、ミシェル・ピュエシュ 共著 西川 葉澄訳 1時間22分 日本ライトハウス

おやつを食べるように気軽に楽しく、哲学にふれてみませんか? 身近な例をとりあげ、「うつくしい」「みにくい」ってなんなのかを考えます。すぐに答えの出る問いではないけれど、今だからこそ考えたいテーマばかりです。

3.[合成音]10代からのワークルール 3 -これだけは知っておきたい「働くこと」の決まり-

こんなときこそワークルール! 就活・就職編 上西 充子監修 朝倉千夏イラスト

2時間38分 日本ライトハウス

働く人(労働者)が会社から不利益を被らないように定められた「ワークルール」。就職活動や実際に社会人となって働く場合を想定し、直面しやすい困りごとや対処法などをわかりやすく解説する。

4.えほんこどもにほんご学 2 -副助詞のえほん「ぼくにもかえるよ!」-

安部 朋世、宮川 健郎文、田中 六大絵 1時間6分 日本ライトハウス

犬を飼いたい男の子ですが、お母さんはなかなか承知してくれません。どんなふうに言えば、より伝わるでしょうか? いろいろな表現で頼む中で副助詞の働きを学べます。解説のページも掲載。

5.アジアのおはなし、読んでみよう -「世界の子どもたち」傑作選-

「世界の子どもたち」の会編訳 上嶋 恵津子絵 7時間43分 日本ライトハウス               

研究者の父と一緒にドイツに住む中国人の子どもの機知を描いた中国の作品「中国うさぎ ドイツの草」をはじめ、子どもたちが登場するアジアのおはなしを収録した作品集。子どもだけでなく、大人も各国の生活情報等を得られる。