センター通信
新入図書だより
※貸出期限は4週間です。新刊は貸出希望が集中しますので、お早めにご返却お願いします。
点字図書
書名・著者名・巻数・製作館・内容の順にご紹介します。製作館名のない点訳者名のみの図書は、当センターが製作した図書です。
今号のご紹介は、24タイトルです。
総記
1.司書のお仕事 ―お探しの本は何ですか?― 大橋崇行著 全4巻 松本朋子点訳
味岡市立図書館に、新人司書として採用された稲嶺双葉。そこで待っていたお仕事とは? 蔵書目録の作成、本の受け入れ作業、イベント企画など、「司書のお仕事」の内容をストーリー形式でわかりやすく紹介。
2.究極 読書の全技術 齋藤孝著 全5巻 小島肇点訳
限られた時間の中で多くの本を読むためには「読書術」というスキルが必要。講義、講演、執筆など大量のアウトプットを実現する著者が、速読・精読・本選び・アウトプットの全技術を説明。社会人が読んでおくべき50冊も紹介。
歴史
3.眞子内親王の危険な選択 ―皇統を揺るがす一大事― 安積明子著 全3巻 原壽惠点訳
将来の皇室を支える存在として期待されていた眞子内親王は、なぜ人々の批判と嘲笑の的になってしまったのか。眞子内親王の結婚問題について、客観的な事実に絞って論じ、天皇陛下や皇族のあり方を考える。
社会科学
4.デジタル社会形成基本法 特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律 他 総務省e-Gov法令検索 全1巻 日本点字図書館
表題ほか、令和3年5月10日公布の「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益の保護に関する法律」など、全 法令を収録。
5.労働者協同組合法 労働時間等の設定の改善に関する特別措置法 労働者の職務に応じた 待遇の確保等のための施策の推進に関する法律 総務省e-Gov法令検索 全2巻 日本点字図書館
令和2年12月11日公布の「労働者協同組合法」、平成30年7月6日改正の「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」など、全3法令を収録。
6.障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律 教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律 他 総務省e-Gov法令検索 全1巻 日本点字図書館
表題ほか、令和3年6月16日改正の「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」など、全5法令を収録。
7.民法等の一部を改正する法律 生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律 他 総務省e-Gov法令検索 全1巻 日本点字図書館
表題ほか、令和3年4月28日公布の「相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律」を収録。
8.会社法 総務省e-Gov法令検索 全13巻 日本点字図書館
会社の設立、組織、運営及び管理について定めた法律。令和元年12月11日改正。
自然科学
9.逝きかた上手 ―全身がんの医者が始めた「死ぬ準備」― 石蔵文信著 全2巻 中島のぞみ点訳
死は負けではない、大事なのは「生きかた、そして逝きかた」-。前立腺がんが全身の骨に転移。余命を知った医療のプロが、悔いない最期のために決めること、考えること、話し合うことを伝える。『毎日新聞』連載を再構成。
技術・工学
10.暮らしをそのままの自分に寄せて ― 「ちゃんとやろう」じゃなくていい― 本多さおり著 全2巻 野田明日子点訳
自分は変えない。周りを変えることで未来はよくなる-。妻であり母でもある整理収納コンサルタントが、暮らしや育児、仕事の話、自身の「軸」ができるまでの紆余曲折などを綴る。
芸術・スポーツ
11.巨人への遺言 ―プロ野球生き残りの道― 広岡達朗著 全3巻 岩井祥子点訳
清原覚醒剤使用、野球賭博、原・巨人の敗因、高橋新監督の課題…。プロ野球の監督として、セ・パ両リーグで日本一を達成した広岡達朗が、指導者のありかたや野球の神髄について語る。
12.登山者のための法律入門 ―山の法的トラブルを回避する― 溝手康史著 全3巻 日本点字図書館
落石で他人にケガをさせたら? ツアー登山の事故と責任は? 登山をめぐる様々な法律の現状を明らかにし、紛争やトラブルに巻き込まれない方法を解説。
文学
13.きらめきを落としても 鯨井あめ著 全6巻 杉山千津子点訳
彼女が好きな味にどうしても馴染めない僕は…「ブラックコーヒーを好きになるまで」など全6編を収録。キラキラからひねくれ、SFまで、色とりどりの青春を詰め込んだ短編集。『小説現代』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。
14.日本人の宿題 ―歴史探偵、平和を謳う― 半藤一利著 全4巻 日吉照彦点訳
戦争関連書を多数遺した半藤一利が現代日本人に伝えようとした「大切なこと」を、生前のNHKラジオ番組での「語り」をもとに再構成。各章末では、盟友・保阪正康が「半藤昭和史」の意義を解説する。
15.百年のチクタク 比企寿美子著 全3巻 伊東久美子点訳
これまでの百年の間、路傍に捨てられた落葉を拾うようにして、一つ一つのエッセイを綴ってきた-。目を凝らし果敢に生きる姿を描写してきた著者が、未来へ送るメッセージ。30数年書き続けたエッセイを再編集し、加筆。
16.来世の記憶 ―鍋島佐賀藩の奇跡― 東圭一著 全3巻 永倉久美子点訳
第19回九州さが大衆文学賞大賞受賞の作者が送る史実・空想のパラレルワールド。 幕末の佐賀藩、下級武士の家に生まれた龍前慎之介は幼い頃から “150年後の自分”と交信していた。 未来の知識を役立て、のちに名を残すことになる偉人たちと科学技術を駆使するファンタジー小説。
17.サガンの言葉 ―生涯のテーマは「孤独」と「愛」― 山口路子著 全2巻 原壽惠点
「やさしさのない人とは、相手ができないことを求める人です」「自立とは自分自身を見つめ、自分の立ち位置を理解することです」-。「悲しみよこんにちは」のフランス人作家サガンによる孤独と愛の名言を紹介する。
18.夏井いつき、俳句を旅する 夏井いつき著 全2巻 池田さえ子点訳
江戸期の俳人から現代を生きる市井の俳人の句まで、様々な作品を取り上げ、初心者でも親しめるよう勘所を押さえて解説する。暮らしのエッセイ、季語解説も収録。web『夏井いつき17音の旅』連載を加筆し書籍化。
19.死んでいる私と、私みたいな人たちの声 大前粟生著 全3巻 納冨さつき点訳
幽霊になった窓子と高校生の彩姫。最凶コンビが悪しき男たちに天誅を下していくが…。世にも奇妙で愛おしい、怒りの幽霊ヒーロー小説。『文藝』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。
20.ジュリエット・ゲェム ―薔薇十字叢書― 佐々原史緒著 京極夏彦Founder 全3巻 岩本惠子点訳
兄のすすめで港蘭女学院に入学した中禅寺敦子。寮生活は二人の麗しい先輩、紗江子と万里との出会いと怪事件ではじまった! 少女探偵・敦子の推理は!? 京極夏彦公認「百鬼夜行」公式シェアード・ワールド。
21.歓待する文学 小野正嗣著 全5巻 松枝トシエ点訳
本は言葉でできたその世界のうちに、読者のための場所を作り、もてなしている-。カズオ・イシグロ、多和田葉子、クッツェー、ゼーバルトなどの小説16作品を案内する。NHKラジオテキストに加筆し単行本化。
22.私の文学史―なぜ俺はこんな人間になったのか?― 町田康著 全4巻 内藤久美子点訳
独特な文体・語法と奇想天外な物語でヒット作を多発してきた作家・町田康の文学世界はいかにして生まれ、進化してきたのか。創作の裏側や時代背景、強い影響を受けた文学作品や音楽・浪曲・落語などについて語る。
23.パン屋再襲撃 村上春樹著 全3巻 馬渡陽子点訳
堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来、僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古のカローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した……。表題作のほか「象の消滅」、“ねじまき鳥”の原型となった作品など、初期の傑作6篇を収録した短編集。
24.運命のタックル 荒川慶著 全3巻 小栗玲子点訳
2017年、関西大学ラグビーリーグ最終節。京産大の中川に、近大の田中は渾身のタックルを決めた。倒れた中川は頸椎損傷で半身不随に。その約2週間後、田中は自身が肺がんに侵されていることを知り…。ノンフィクション。
デイジー図書
書名・著者名・時間・製作館・内容の順にご紹介します。製作館名のない音訳者名のみの図書は、当センターが製作した図書です。
今号のご紹介は、25タイトルです。
哲学
1.三木清 ―人と思想177― 永野基綱著 10時間47分 日本点字図書館
20世紀前半の思想家・三木清は、天皇制国家体制をフィクションと読み切り、理論と心情、個人と社会を統一しようと努めた。彼の生涯と思想を解明する。
2.フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者 シャルル・ペパン著 3時間42 日本点字図書館
理想主義者であるプラトン、革命的哲学者のカント…。フランスの哲学者が、古代ギリシャから近代まで、ヨーロッパの哲学者10人を通史的に紹介する。
3.ライプニッツ ―人と思想 191― 酒井潔著 14時間8分 日本点字図書館
哲学者でありながら、数学、法学等でも第一級の成果をあげたライプニッツ。彼の誠実さと壮烈な仕事ぶりの全体像を明らかにし、その思想を紹介する。
4.アッシジのフランチェスコ ―人と思想 184― 川下勝著 6時間52分 日本点字図書館
13世紀に生きたアッシジのフランチェスコ。キリスト教とイスラム教の二極対立の中で、他宗教との対話を試み、平和の実現に尽力した彼の生涯を描く。
歴史
5.吉野作造 ―人と思想 196― 太田哲男著 13時間16分 日本点字図書館
民本主義の提唱者として広く知られる吉野作造。非立憲的な政治制度を批判し、デモクラシー運動に理論的根拠を与えた彼の姿を浮彫りにする。
6.ハーベン ―ハーバード大学法科大学院初の盲ろう女子学生の物語― ハーベン・ギルマ著 12時間15分 日本点字図書館
生まれつき盲ろうである著者。彼女の幼少期から、弁護士・講演家として障害者が平等な機会を獲得するために活動している現在までのエピソードを綴る。
社会科学
7.ハーバーマス ―人と思想 176― 小牧治、村上隆夫共著 8時間33分 日本点字図書館
戦後のドイツの哲学と社会学の発展に大きな影響を与えてきた、哲学者・社会学者ユルゲン・ハーバーマス。彼の思想をわかりやすく紹介する。
8.ヤングケアラー ―介護する子どもたち― 毎日新聞取材班著 8時間36分 日本点字図書館
家族の看護や看病を担う子どもを指す「ヤングケアラー」。その実態をインタビューを元にまとめる。さらに、取材の過程や現場でのやり取り、迷いを綴る。
9.静かなる変革者たち ―精神障がいのある親に育てられ、成長して支援職に就いた子どもたちの語り―
横山恵子、蔭山正子、こどもぴあ編著 6時間 日本点字図書館
精神障がいのある親を持ち、支援職に就いた4人の体験記と、彼らの座談会を収録。それらを元に、家族であり支援者でもあることの意味などを整理する。
自然科学
10.アカデミアを離れてみたら ―博士、道なき道をゆく― 岩波書店編集部編 8時間58分 日本点字図書館
博士号を取得した後、学術の世界から離れた人々はどう生きているのか。企業の研究職から官僚、指揮者まで、主に理系の博士号取得者たち21人が語る。
11.未来のルーシー ―人間は動物にも植物にもなれる― 中沢新一、山極寿一共著 7時間40分 大坪幸音訳
現代を代表する2つの知性が、霊長類学、人類学から生命科学、AIまで森羅万象を縦横無尽に往還しながら、閉塞した人類が進むべき未来を模索し…。世界とは何か、私たちとは何か。根源的問いに迫る中沢新一と山極寿一の対談。
芸術・スポーツ
12.前だけを見る力 ―失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由― 松本光平著 4時間27分 日本点字図書館
トレーニング中、事故で右目の視力を失ったプロサッカー選手の著者。選手として復帰するべくトレーニングに励む彼が、これまでの歩みを語る。
13.教養としての茶道 ―世界のビジネスエリートが知っている― 竹田理絵著 4時間11分 日本点字図書館
日本の「おもてなし」を体現している茶道。「なぜ茶碗を回すのか」といった疑問や、茶道の歴史・作法など、身につけておきたい茶道の教養を解説する。
14.人生はごちそう 田村セツコ著 2時間15分 野田明日子音訳
辛いものも、苦いものも、酸っぱいものもあるから、甘さが引き立つ! 長年活躍してきたイラストレーター・田村セツコが、いつまでも楽しくおちゃめに日々を過ごせる方法を、素敵なフレーズと共に紹介する。
言語
15.日本語はこわくない 飯間浩明著 2時間47分 日本点字図書館
「ご苦労さま」と「お疲れさま」のどちらを使う?「よろしかったでしょうか」は間違い?『三省堂国語辞典』の編集委員が日本語のコツを解説する。
文学
16.犬神の弟子 森山茂里著 7時間3分 北嶋みどり音訳
可愛らしい童子姿をしているが、実は齢六百二歳のあやかし・白児。悪戯好きで、師匠の犬神も手を焼いている。日本橋の書物問屋に預けられた白児は、好奇心の強い一人娘・お香と共に難事件に飛び込んでいく!
17.スレイヤーズ 9 ―ベゼルドの妖剣― 神坂一著 4時間43分 筒井仁子音訳
冥王の企みをなんとか阻止したリナ一行。再びお気楽な旅に戻った一行の目的は、光の剣の代わりを見つける事。伝説の剣がベゼルドにあることを知った一行だが、またも魔族の影がちらついてきて……。
18.青龍、哭く ―横浜狼犬 Ⅲ― 森詠著 16時間8分 山口久美子音訳
哀しいオルゴールの旋律が流れるとき、血の制裁が執行される―。中国の闇組織で「青龍」と呼ばれる凄腕の処刑人が日本に潜入した。神戸で中国人学者を血祭りに上げ、横浜・中華街に姿を現す。ハマの狼犬・海道刑事は、プロの仕事を逸脱した青龍の動きに、いつしか自分と似た匂いを感じ始めるが…。中国史の闇に隠された凄惨な過去。海道の熱い魂が燃える。
19.平安女子は、みんな必死で恋してた ―イタリア人がハマった日本の古典― イザベラ・ディオニシオ著 8時間32分 角喜代子音訳
女性が自立できなかった平安時代、「言葉」と「教養」を武器に自分らしく生き抜いた女性たちがいた-。イタリア人の古典愛好家が、働く現代女性の視点から日本の古典文学を読みとく。『東洋経済オンライン』連載を加筆修正。
20.春どきのフレッド伯父さん P.G.ウッドハウス著 13時間56分 林田ヨシ子音訳
ウッドハウスの全小説中、もっともイカれていて、ハチャメチャで、ナイスなキャラの持ち主といわれたフレッド伯父さんがブランディングズ城で大暴れ。「ゆけゆけ、フレッド伯父さん」もあわせて収録。
21.魯迅 ―人と思想 195― 小山三郎著 林田愼之助監修 6時間59分 日本点字図書館
中国近代文学の父・魯迅。作家までの道のりをはじめ、上海での専業作家の時代、古典文学者や革命作家としての姿など、複雑で多面的な彼の実像を伝える。
22.ジョン・スタインベック ―人と思想 188― 中山喜代市著 10時間52分 日本点字図書館
アメリカの文豪ジョン・スタインベック。彼の描く小説の文学的源流は、聖書や神話などに根ざし、豊かな芸術性をもつ。彼の生涯とその魅力を解き明かす。
23.マリリン・モンロー・ノー・リターン 野坂昭如著 8時間12分 原口カツ子音訳
次々に湧き上がるおぞましき妄想を、世紀の美女・モンローに仮託して謳い上げた表題作ほか、「死の器」など全5編を収録。狂気を孕む多彩な野坂ワールド満載のオリジナル編集短編集。
24.日本橋に生まれて 小林信彦著 7時間38分 筒井仁子音訳
東京は日本橋区の和菓子屋の、九代目の長男として生まれた小林信彦は、子供のころから映画を見てきて…。渥美清、野坂昭如、植木等、江戸川乱歩など、忘れがたい喜劇人や作家たちの横顔を綴る。『週刊文春』連載を書籍化。
25.死ぬより老いるのが心配だ ドナルド・ホール著 5時間 大坪幸音訳
老いは未知で、予期できない銀河系でありつづけるが、人生は依然として自分のもので、そしてそれは続いていく。その人生もまた輝いて美しい―桂冠詩人が綴った、“今”を自分らしく生きていくための言葉たち。