センター通信

ごあいさつ

道連れ


佐賀県立 視覚障害者情報・交流センター
センター長 田中 真理

 

 

この度の能登半島の震災に際し、心よりお見舞い申し上げます。

被災地の皆様の一日も早いご復興をお祈りいたします。

 「あい さが」利用者及びボランティア、ならびに「あい さが」を支えていただいております皆さまには、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

新しい年になりました。と言っても、この通信が皆様のもとに届く頃には、もう一月以上が経っています。元日から能登半島地震、羽田空港での炎上事故など、耳を疑うようなニュースが相次いでおりますが、どうかこの先は何事もなく過ごせるようにと願うばかりです。

 半年ほど前の通信にて、地元バスケットボールチームの佐賀バルーナーズの試合を観に行っていると書きました。その中で、11月に千葉、1月に仙台に試合観戦に行ってきました。

 バスケもサッカーや野球と同じくそれぞれのチームにホームタウンがあり、ホームのアリーナがあります。そしてシーズン中、ホームだけでなく相手チームのホーム、いわゆるアウェイでも試合を行います。一節が週末の二日間で二試合。チームは東、中、西の3地区に分けられ(佐賀は西地区)、他地区のチームとは基本的に一節しか対戦がありません。千葉と仙台のチームは共に東地区の所属で、今年はアウェイでのみの対戦となっていました。

 応援すると決めた時に、アウェイにも行ってみたいという話は友人としていました。来シーズン降格するかもしれないし(始まる前から縁起でもない)、旅行する口実にもなるし、どうせなら滅多に行かないようなところに行こう! ということで、行先を吟味。友人は月曜も出勤なので、日曜の試合の後、その日のうちに佐賀に帰らなければなりません。試合終了時刻と移動時間を照らし合わせ、当日中に帰ることができそうかどうか調べます。このすり合わせがうまくいったのが、千葉と仙台でした。

 千葉へ行った時には、合間に成田山新勝寺にも行きました。流石に著名な寺院で、外国人観光客もいっぱいです。参道の両側にも、びっしりとお店が並んでいました。成田は昔からうなぎが有名とのことで、うなぎ屋もちらほらあります。待ち時間を見て断念しましたが。そして表示が電光掲示板。江戸時代からの老舗が…ハイカラになっとる……。

 残念ながら天気はあまりよくなかったのですが、せんべいやお土産なども買い、楽しい道中でした。ちょっと時間に追われながら会場へ。最寄り駅の出口を間違え、会場にたどり着いたのは試合の10分前でした。この日は移動を鑑みて観戦にタイムリミットがあったのですが、最後までもつれる試合展開に、なかなか腰が上げられません。

 結局、試合後すぐに会場を飛び出し、早足で駅に向かい電車に乗り込みます。途中の乗り継ぎでも道を間違え余裕がなく、ホームにたどり着くのと電車の到着が同時でした。とにかく電車に乗ることを最優先、休憩せずに羽田空港に到着し、保安検査を潜り抜け、やっと一息、とロビーに向かうと、「使用機到着遅れのため、搭乗のご案内時刻未定」とアナウンスが。結局、50分遅れでの搭乗開始、出発となりました。

 あんなに急いだ意味とは…。機内で灰になったのは言うまでもありません。

 そして仙台。年が明けてすぐの出発でした。東北にはなかなか縁がないため、私も友人も期待度マックスです。直行便があるので、福岡空港からおよそ90分で到着。仙台空港に降り立ち、まずは腹ごしらえということで、そば屋でそばと牛タンをいただきます。おお、これが仙台の牛タン……美味しい!

 二日間、試合会場でキッチンカーフェスティバルもやっていたため、とにかく色々食べました。牛タン、せり鍋、鮟鱇の唐揚げなど仙台名物から、ピザやチュロスなどジャンクなものまで。食べた食べた(試合は……?)。

 この時も、帰りの飛行機の時間があり、試合時間残り5分ぐらいのところで会場を後にします。配信をチェックしながらホームに行き、勝利を喜びながら電車に乗り込み、空港でお土産なども買い。帰りの便は大阪での乗り継ぎがあるので、寝ていれば着くというわけにはいかなかったのですが、それでも満ち足りた気分で大阪伊丹空港に到着しました。乗り継ぎの案内を確認しながら搭乗口へ行ってみると、前方から「欠航」という声が。……ん?

 なんと、乗る予定だった機体が来ないため、次の便は欠航しますということでした。機体がないのではどうしようもなく、明日の便に振り替えるか、カウンターで払い戻し手続きをしてくださいとアナウンスされます。

 いやいや、明日仕事なんですが? 今から? 振替? ともうパニック。

 私は飛行機の振替予約、友人は今夜の宿探しと、スマートフォンとにらめっこします。何とか手配の目途(めど)がついたら、次は家族へ連絡。振替の飛行機は明日の朝の便なので、職場にも遅れることを連絡しなければなりません。幸い、選んだホテルにコインランドリーがついていたため、着替えの心配はしなくてよかったのですが、歩いてホテルに向かい、チェックインして部屋に入るともうぐったり。中心街に繰り出す気力もなく、近所のチェーン店で食事を済ませました。おお…温かい蕎麦がしみる……。

 翌日も、とにかく早く戻ることを第一に空港、地下鉄、特急と乗り継ぎます。祝日だったので、友人は本来休みでそこまで急ぐ必要はなかったのですが、私に合わせてくれました。ありがとう! 

空港や博多駅で多少の待ち時間があったので、息つく間もなく、というほどではなかったのも良かったかもしれません。何とか、一時間程度の遅れで済ませることができました。職員の皆様、その節はご迷惑をおかけしました……。

 実は仙台で「地底の森ミュージアム」なる施設を訪れ、とても興味深かったのですが、これ以上書くと長くなりすぎるので、気になる方は私の方までお尋ねください。

 本年も宜しくお願い致します。