センター通信

相談窓口だより

【ピックアップグッズの紹介】

あいさがでは、様々な道具をピックアップグッズコーナーに展示しています。コーナーは、あいさが入り口を入って正面の長い点字ブロックを進んだ左手、印刷室前にあります。2ヶ月に1度テーマごとに常設展示しており、墨字と点字の説明つきです。今月のピックアップグッズは、「タブレットスマホ関連用品とマルチレトロラジオ」です。ぜひお越しの際にはご覧ください。

年度末に新しく便利グッズを購入しました!今回はその中から6つの商品を紹介します。

(1)よむん台

見えない・見えにくい人が、書類等読みたいものをスマートフォンを使って撮影するためのスマートフォンスタンド。撮影した書類等をスマートフォンの読み上げ機能等を使って書いてある内容を把握することをサポートします。ワンタッチ式で組み立てられ、軽くて持ち運びにも便利です。

(2)音声拡大読書器快速よむべえ

書類や書籍、パッケージに書かれている内容を撮影して文字情報を読み上げる音声型の読書器。これまでも読み上げ機能のある読書器はありましたが、このよむべえは、Wifiに接続し、より印刷物の認識精度がアップしています。手書き文字の読み上げや色刷りのチラシ等、読み上げが難しい印刷物も読み上げることができます。あいさが内の読書バリアフリーコーナーに常設していますので、使ってみたい方は事務室まで声をかけてください。

(3)音声マルチリモコン しゃべリモ

赤外線リモコンを使用するテレビ、エアコン、照明器具、扇風機4種の家電を音声で操作できる音声マルチリモコンです。Wi-Fi環境がなくても使用することが可能。あいさがの交流スペースに設置し、テレビと扇風機に接続しています!来館の際には、テレビに向かって「ねぇ、テレビ。電源を入れて」と声をかけてみてください。

(4)GRUS音声見守り温湿度計

ボタンを押すだけで温度や湿度、環境レベル等を音声と光でお知らせしてくれる便利な温湿度計です。危険な状態になると、自動的に教えてくれる「見守り機能」がついています。

(5)マルチレトロラジオ

充電式のAMやFMラジオで手回し、ソーラー、USB充電が可能。USBメモリやマイクロSDカードに入った音楽、デイジー図書の再生、Bluetooth接続でスピーカーとして使用することもできます。緊急時に役立つ懐中電灯や緊急アラーム、モバイルバッテリー機能も付いています。手のひらサイズのかわいらしく、昔ながらのラジオのようなレトロな見た目です。

(6)ころころ号ボックスタイプ

iPad(あいぱっど)を拡大読書器として使うためのグッズです。キャスターの付いた台にiPadを乗せ、カメラ機能を使って台をころころと動かしながら読むことができます。プリントや新聞、地図等平らな紙面に有効です。

【サロンのご報告】

 3月、4月に実施しましたサロンのご報告をいたします。

3月のサロンは「生活座談会」でした。参加者11名で日々の生活の中で感じる困りごとや工夫について自由に語り合いました。

コンビニでのお買い物の工夫、詐欺被害の予防方法、ごみの分別のアイデアや医療費に関する疑問、長生きの秘訣、歯磨きのコツまで、さまざまな話題が飛び交い、活発な意見交換が行われました。

たとえば──「お弁当などの商品を触っていいか迷う」という声に、「手に乗せてもらって重さを確かめる」「店員さんに詳細を尋ねる」などの工夫が紹介されました。

「詐欺対策」では、「電話に録音メッセージを流す」「訪問相手に間取りを見せない」など、実体験に基づいた防犯対策が共有されました。

「ごみの分別が難しい」という話には、「袋の厚さで識別」「使う場所ごとに袋を配置」など、目から鱗の工夫も。

「健康長寿の秘訣」として、NHKラジオで紹介された『新しいことに挑戦』『孤立しない』『人に尽くす』という生活心得を録音したテープも紹介され、希望者に再生されました。

参加者の感想からは、「工夫が参考になった」「皆さんの知恵にびっくり」「ヘルパーの仕事にも活かしたい」「閉じこもりがちだったがまた参加したい」など、嬉しい声が多数聞かれ、時間があっという間に感じられる有意義な時間となりました。

最後に、田中センター長から「皆さんの交流の場として始めたこのサロンが、実際に交流のきっかけになっていることが嬉しいです。今後も皆さんの声を取り入れて楽しい場を作っていきたい」と、感謝の挨拶がありました。

つぎに、4月サロン 「防災 ~ハテナを解決しよう~ 」のご報告をします。

今回は、佐賀県防災士会の 柴田旬道氏 と 松本誠子氏 をお迎えし、「防災のハテナ」をテーマに、防災に関するさまざまな疑問を解決する2時間となりました。学んだこととして、

・ハザードマップは過去の災害や地形の情報をもとに、危険を予測・色分けした地図。ハザードマップには、自分の自宅と避難所に印をつけておくこと。そして、避難所は2か所確保。実際に歩いて経路確認することが大切。

・全戸にハザードマップは配布されているはずだが、もし手元にない人は、佐賀市の場合は危機管理防災課(各市町に同様の課があるということ)、もしくは、避難所となっている公民館にハザードマップの問い合わせをするとよい。地図がわからない場合は、同課や公民館に尋ねてもいいし、防災士会に相談いただければ対応するとのことです。

・佐賀では水害、台風、内水が多く、有明海の影響で水が引かないことも。南海トラフ地震・佐賀への影響は、佐賀は津波は50cm程度とされているが、30cmでも人は流される。油断禁物。物資も届くまでに1週間はかかるので備えを。

・寝ているときに災害が起こることを想定して、“まくらもと防災”をしておくことがおすすめ!ヘルメット、タオル、履物、懐中電灯、白杖など自分が逃げるのに最低限必要なものを枕元に置いておく準備を!

・避難所に行くときには、手ぶらでは行かない。必要なものをリュックで備える。

など、今回も質問疑問からたくさんのことを教えていただきました。

参加者からは、「毎年聞いても新しい気づきがある。特にトイレの話が実用的」、

「地震が怖くて話題にしてこなかったが、家族と話すきっかけになった」「ハザードマップ、早速探します!」「トイレや備蓄など、今からできることがたくさんあると実感」などの声が上がりました。

柴田先生、松本先生より「災害時トイレの備えチェックリスト」などをあいさがにいただきました。いただいたものは紙ベースのものですが、テキストデータに変換しています。サロンにご参加でない方でも、必要な方はあいさがまでお問い合わせください。

最後に、柴田先生がおススメされた防災に関する本を紹介します。

◎ながたひろかず著「防災の超基本」図解あり

◎日本トイレ研究所 「トイレからはじめる防災ハンドブック」点字、デイジーあり。

給水と排水の両方が機能しないと水洗トイレは使えない。便器に溜まっている水は臭気と虫を防ぐ。など、災害とトイレの基礎知識が分かりやすく紹介されている本。

★今後のサロンについて

6月は「園芸体験」、7月は「巡回聴こえの個別相談&簡単な手話にチャレンジ」を計画しています。園芸体験はつくった園芸を持ち帰っていただく予定です。材料費がかかりますので、参加される方は別途サロンのご案内を確認いただくか、あいさがまでお問い合わせください。

毎月1回のサロンの年間計画が出来上がりましたのでお知らせいたします。今年も様々な企画を計画していますので、みなさまぜひご参加ください。なお、日程や時間、内容等が変更になる可能性がありますのでご了承ください。

年間予定(開催時間は毎回10時~12時までの予定です)

6月21日(土)  園芸体験 講師 第一園芸センター 田中雄一郎氏

7月19日(土)  巡回聴こえの相談&簡単な手話にチャレンジ

講師 聴覚障害者サポートセンター 言語聴覚士 村岡淳子氏、手話サークル むつごろう 所属 松本昌代氏

8月23日(土)  友の会ボランティアさんとの交流  

9月20日(土)  ミニ芸術鑑賞会  講師 あい さがセンター長 田中真理

10月18日(土)  おしゃべりホッと茶ロン

11月16日(日)  あすなろフェスタ

12月20日(土)  クリスマス会

2026年1月17日(土)  身体を動かそう!  講師未定

2026年2月21日(土)  ストレッチ&筋力測定  講師 西九州大学リハビリテーション学部 助教 釜﨑大志郎氏

2026年3月21日(土)  心肺蘇生&AED講習  講師 佐賀広域消防局