センター通信
ちょこっとひとこと
8月に入り、今年もいよいよ夏の高校野球が開幕します。毎年楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。そんな高校野球が舞台の小説、「アルプス席の母(早見和真著)」。2025年本屋大賞第2位に輝きました。この本は高校球児ではなく、子どもたちを応援するためにスタンドに立つ母親たちが主人公です。スタンドから見守る彼女たちの子供への愛が描かれています。今月は本作にちなんで、家族をテーマにした作品を5つご紹介します。貸出ご希望の方はあいさがまでご連絡ください。
1.そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ著
血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わった優子、17歳。父親が3人、母親が2人。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。身近な人が愛おしくなる、優しい物語。
2.東京バンドワゴン 小路幸也著
下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。ちょっと風変わりな四世代の大家族が、転がりこんでくる事件を解決する。おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。
3.星やどりの声 朝井リョウ著
海の見える町で三男三女母ひとりの早坂家は、純喫茶「星やどり」を営んでいた。家族それぞれが悩みや葛藤を抱えながらも、穏やかな毎日を過ごしていたが…。
4.浅田家! 中野量太著
「家族」を撮り続けた写真家と、彼を支え続けた「家族」の笑いと涙あふれる感動実話。
「一生にあと一枚しか、写真が撮れないとしたら?」彼が選んだのは、“家族”だった。
5.家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 岸田奈美著
車いすユーザーの母、知的障害のある弟、急逝した父。一生に一度しか起こらないような出来事が、なぜだか何度も起きてしまう。笑えて泣けて、考えさせられて、心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセイ。