センター通信
相談窓口だより
すっかり暑い季節となりました。体調管理が難しい時期になりますね。皆さま熱中症にはお気を付けください。日中、センター内は涼しくしておりますので、涼みがてら遊びに来ていただければと思います。
相談窓口では、夏休み期間中、小学生向けにあいさがについて知っていただくためのイベントを企画しています。子供たちに点字図書や音声図書などの読書バリアフリーについてたくさん知って体験してもらえるイベントになればと思っています。また様子をお伝えしていきます。
では今回もピックアップグッズやサロンの様子などをご報告いたします。
【ピックアップグッズの紹介】
みなさんこんにちは。相談窓口の空地です。あいさがでは、様々な道具をピックアップグッズコーナーに展示しています。2ヶ月に1度テーマを変えて展示しており、墨字と点字で説明しています。
8~9月のピックアップグッズは、音声付き日用品です。
見えない・見えにくい人たちにとって使いづらいと感じている日用品。そんな製品も音声機能がつくことによってスムーズに使うことができるようになりますね。今回は、そんな音声付き日用品をご紹介します。
1 音声体温計 「けんおんくん」 測定結果と測定手順を音声と「ピッ」という電子音でお知らせしてくれる体温計。検温開始から終了まで、音声と電子音でガイドしてくれます。体温計横にある電源スイッチをスライドさせると「測ってください」と音声が流れ測り始めることができます。音量ボタンで調整可能です。ただ測定時間が10分かかるのが課題です。
2 音声血圧計 「おしゃべり血圧計」 音声ガイドがついた上腕式血圧計。上腕に腕帯を巻いて計測するタイプです。測定後は、最高血圧、最低血圧、脈拍、WHO区分に基づいた血圧の状態を教えてくれます。90回分の測定値を日時とともに自動的に記憶し確認することができます。
3 音声体重計 「体組成計 インナースキャンVoice」 測定手順や測定結果を音声でお知らせしてくれる便利なタニタ製の体重計。設定すると体脂肪率や推定骨量・体内年齢などを知ることができます。
4 音声ガイド付きレンジグリル 「三菱らく楽アシスト レンジグリル ZITANG」 音声で操作方法・操作手順などをお知らせしてくれる便利な電子レンジ。音量、音声切り替え可能。レンジ機能のほかにもグリル・オーブン機能もあり、また液晶部分は大きく文字は白黒反転で弱視の人にも見やすい設計。レシピ集の点字・デイジー版はサピエにあります。交流スペースに設置していますのでご説明が必要な方はお声掛けください
以上4点のご紹介でした。価格は変動する場合がありますのでご了承ください。また市町の日常生活用具対象品になっているものもありますので、購入をご希望の方はあいさがまでお問い合わせください。
【サロンのご報告】
5月、6月に実施したサロンのご報告をいたします。
5月のサロンは「お抹茶でホッとサロン」で、11名の方にご参加いただきました。講師は、茶道歴のある相談窓口の南奈々が担当しました。お茶席では季節を大切にされ、工夫を凝らされた環境を作られるそうです。そこで、少しでも5月の季節を感じられるよう、今回は「薫風」の掛け軸、カキツバタなどのお花、兜の置物を室内に飾ってみました。
最初に、茶道具の使用方法などを聞き、実物を触りながら使い方を練習した後、各自お茶を点てていきました。点てる時には、抹茶は小麦粉の様に細かいので飛び散らないお湯の入れ方やクリーミーな泡ができるよう茶筅を速く動かす、また抹茶をかき混ぜる時の茶筅は円のように動かすのではなく、茶碗の12時と6時の方向に上下し、最後に回してまっすぐに茶筅を抜くなどの説明がありました。教わった方法で皆さん真剣に練習されていて、その後各自で点てた抹茶をお菓子と一緒においしそうに味わっておられました。
後半は、お抹茶をいただきながら、節句やお菓子をテーマにみんなでおしゃべりも楽しみました。お菓子の話題では、好きなお菓子やそのお店のことやお菓子巡りのイベントのことなどを紹介していただきました。また、節句の思い出では、父親にこいのぼりを飾ってもらったり、母親とよもぎ餅や鯉のぼりの和菓子を作ったりしたことをお話しされ、懐かしんでおられました。
最後の感想では、ほとんどの皆さんが「(講師に)点ててもらったものと自分のものと比べると泡立ちや味、おいしさが違っている」と言われ、お茶の奥深さを感じられているようでした。また、「姿勢が少し伸びたような気がする」「日本文化の良さや詫び錆びを感じることができた」「初めてサロンに参加したが、これからも参加して情報を入れていきたいと思う」といった嬉しい声もいただきました。
つぎに、6月サロン 「園芸体験」のご報告をします。
講師に第一園芸センターの園田和孝氏をお迎えし「ブロッコリースプラウト」と「アグラオネマ」の水栽培について学びました。ブロッコリースプラウトはカイワレ大根のように細いですが、栄養素が凝縮されており、サラダなどにも重宝する野菜です。まず、専用の容器に水を入れます。そして容器のふたの部分に大匙1杯ほどの種を入れたら後は発芽するのを待つだけです。10㎝から15㎝伸びたら食べごろだそうです。ポイントは水の量で、容器のふたの小さい穴から水が染み出すほど入れて種が浸れば十分に水を吸うことができるそうです。
つぎに、「アグラオネマ」という観葉植物の水栽培ですが、ポットから植木を取り出して土を落とします。水を入れたグラスにアグラオネマを挿すと出来上がりです。アグラオネマにはいろんな品種があるようで、「とがった葉っぱのもの」や「丸い葉のもの」、根っこの形などに違いがあると参加者の皆さんそれぞれに、説明してくださりとても興味深く聞いておられました。参加者からは、肥料は必要なのか、大きくなった時の植え替え方法についてなどたくさんの質問がありました。他にも野菜の育て方についての質問があったり、今まで育てた中で失敗してしまったときの原因についてアドバイスをいただいたりして、園芸体験は初めての企画でしたが、みなさんが興味を持たれていることを知りとてもうれしかったです。
最後には「園芸についてたくさん学ぶことができてよかった」「第一園芸センターに行くのでまたよろしくお願いします」「アグラオネマを大きく育てたら水槽に土を盛り水の中で育つ生き物と一緒に入れるとおしゃれになりそう」などの感想をいただきとても有意義なサロンでした。
★今後のサロンについて
8月のサロンは、「私の好きな1冊~友の会ボランティアさんとの交流」を8月23日(土)10時~12時で行います。利用者さんと、あい さが音訳・点訳友の会ボランティアさんとの交流の場です。好きな本を1冊、みなさんに紹介してみませんか?お話を聞くだけの参加でもOKです。(定員20名、申込締め切りは8月20日(水)です)
9月のサロンは、「ミニ芸術鑑賞会」を9月20日(土)10時~12時で行います。昨年好評だった田中センター長による鑑賞会の第2弾です。作品や作者についての解説付きで、とても楽しい鑑賞会ですよ。(定員20名、申込締め切り9月17日(水)です)
10月のサロンは、「おしゃべりホッと茶ロン」を10月18日(土)10時~12時で行います。久しぶりのおしゃべりホッとサロンです。参加者の皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしてみませんか。(定員20名、申込締め切り10月15日(水)です)