センター通信
相談窓口だより
みなさんこんにちは。相談窓口の南です。今年の冬はなんだかとても寒かったように思います。雪がそんなに降ったわけではないのですが、なんとなく底冷えのする日がよくありましたね。そんな寒さなうえに電気代の高騰。心も体も財布の中身も寒い冬でした・・・。暖かくなって、気持ちもぽかぽかに、新しい季節を感じていきましょう。
そんな中、2月にはスマートサイト研修会という、支援者研修で『遮光眼鏡』の勉強会を行いました。遮光眼鏡は強いまぶしさを押さえる眼鏡なのですが、一般的なサングラスと違い、「眩しさをおさえる」「暗くならない」「コントラストを高める」などの条件をクリアしているメガネで、現在は26色のカラーがあるそうです。「強い太陽光線のまぶしさを軽減したい」「まぶしさはとりたいが、色は薄めがいい」など自分に合った色のメガネを選ぶとよいそうです。あいさがには26色すべてのトライアル色見本を置いており、いつでもお試しいただけます。
少し外に出てみたくなったなと感じているみなさん、あいさがに遊びに来てみませんか?遮光眼鏡などの道具を見に来ていただくのもいいですし、サロンに参加いただくのも楽しいかもしれません。視覚障害者団体連合会さんもいろいろなイベントを企画され、あいさがの研修室も予約でいっぱいです。春の外出先にあいさがをぜひご検討ください。
ーサロンの報告ー
1月、2月のサロンの報告をいたします。
1月のサロンは、「ミニ芸術鑑賞会 inあい さが」と題して、田中真理センター長を講師に芸術講座を行いました。当日は、センターの利用者さんや友の会のボアランティアさん、チラシを見て興味を持たれた方にもご参加いただきました。今回は、立体コピーした絵画を触ったりセンター長の解説を聞いたりしながら、次の5点を鑑賞しました。
1.「真珠の耳飾りの少女」ヨハネス・フェルメール作
2.「蓮池遊漁図」伊藤若冲作
3.「睡蓮」クロード・モネ作
4.「二人の姉妹(テラスにて)」ピエール=オーギュスト・ルノアール作
5.「矢調べ」岡田三郎助作
解説では、描かれている人物や風景の説明、作者の経歴や人物像、時代背景等とともに、用具や技法、西洋画と昔の日本画の違いといった専門的な話も聞くことができました。会場の皆さんは、どんな絵なのか?と思い思いに立体コピーを熱心に触られていました。その内、質問や感想が出てくるようになると、徐々に1つの作品をみんなで共有して鑑賞している雰囲気になっていきました。2時間があっという間に過ぎ、最後の作品は時間が足らない程でした。私も含め、皆さん絵画鑑賞の新しい楽しみ方や奥の深さを感じることのできたひと時だったように思います。
最後に紹介された徳島の大塚国際美術館では、西洋名画が原寸大の陶板で再現されており、半永久的に耐久性があり色褪せや劣化の心配がないため、触っても鑑賞することができるとのことでした。
鑑賞後の皆さんの感想では、「凸凹のある紙(立体コピー)を初めて知った。」「触って絵を観るのは初めてだったので、いい体験となった。」「指で触って絵を観るのは難しかった。」「知っている絵も、解説してもらってより分かった。」「美術館で鑑賞する会などは苦手していたが、今回は楽しかった。」「美術館には行くが、遠近法が計算されているのを知り勉強になった。」「美術館から足が遠のいていたが、雰囲気を感じるだけでも行ってみたいと思った。」と言われていました。来年もまたぜひ開催してほしい、次回は〇〇の絵画や画家を鑑賞してみたいとの声が出ていました。
※立体コピーとは、特殊な用紙に専用の機械でコピーすると黒い部分などが膨張して浮き上がる印刷方法です。絵柄や図形などの情報を触って知るのに役立ちます。
2月のサロンは、「ストレッチ&筋力測定」で、西九州大学の釜﨑先生に来ていただき、講演と筋トレの実演、体力測定を行っていただきました。前半の講演では「健康寿命の延伸のためのフレイル・サルコペニア予防」と題して、フレイルやサルコペニア(筋肉減少症ともいう)の予防には「社会参加」「食事」「運動」の3つの柱が大切であるとのことでした。特に孤立感を感じることがフレイルにつながるという研究を紹介され、フレイル予防には毎日会話をしたり、サロンに参加したりすることなどが大切であるともお話しされていました。「食事」は体重1kgあたりタンパク質を1g毎日摂取することや、「運動」は毎日7000歩を歩くなど、目安を教えてもらいました。
自宅でできる筋トレの紹介では、スクワットとつま先立ちをする運動を実践しました。筋トレの方法を知りたい方は、あい さがスタッフにお尋ねください。「無理のない範囲で」「安全を確保して」「少ない負荷・量で」「継続が大切」という4つのポイントで運動することが大切だと学びました。
後半は体力測定で、身長・体組成・握力・5回椅子立ち上がりテスト・歩行速度といった測定をしました。体組成分析には InBodyという専門の機械を用いて測定していただきました。
参加された方々の感想では、「運動不足を感じたので、CMの間などに運動しようと思いました。」「サロンのような集まりにこれからも参加したいと思います。」「ぜひ継続的に体力測定をしてほしいです。」などの声があり、釜﨑先生からも継続の体力測定についても今後していきたいというお言葉をいただきました。参加者のみなさまには、釜﨑先生からの測定結果のフィードバックについてもお知らせできればと思います。
―4月、5月のサロンの予定ー
それでは4月、5月のサロンの予定をご紹介します。
4月のサロンは、「防災 ~ハテナを解決しよう~」というテーマで、毎年恒例の防災についての講座を開催します。今回のサロンでは、みなさんの「聞いたことあるけどよく分からない。」「南海トラフ地震における佐賀への影響は?」など、様々な疑問に防災士会の先生がお答えします。期日は4月19日土曜日10時からです。4月17日木曜日までに、あいさがまで電話にてご予約ください。定員は20名です。
5月のサロンは、風薫る新茶の季節にぴったりな「お抹茶で、おしゃべりホッと茶ロン」を開催します。お抹茶の作法のレクチャーを受けて、自分で点てたお抹茶を味わいながらおしゃべりを楽しみませんか?未経験の方、大歓迎です。期日は5月17日土曜日10時からです。5月15日木曜日までに、あいさがまで電話にてご予約ください。定員は15名です。
いずれのサロンも定員がありますので、早めの予約をおすすめします。お待ちしてます。